認知症の初期対応|不安が膨らむ前にできること
いま調べている理由に共感して
物忘れや言動の変化が目立つと、「もしかして」と心配になるのは自然なことです。 本人を傷つけたくない気持ちと、早く状況を把握したい気持ちがせめぎ合い、 何をすればよいのか分からなくなることもあります。
初期対応の目的は、決めつけることではなく、変化を整理して相談先につなげることです。 医療や制度の扱いは地域や状況で異なるため、落ち着いて確認しながら進めましょう。
本人の誇りや生活習慣を尊重しながら進めると、受診や相談への抵抗感が和らぐことがあります。
よくある対応ミス
- 「しっかりして」と叱ってしまい、本人が萎縮する
- 周囲が判断を急ぎすぎて、本人の気持ちが置き去りになる
- 受診の準備をせず、診察時に状況を伝えられない
- 家族だけで抱え込み、相談先を探すのが遅れる
- 地域の支援制度を知らず、必要な支援にたどり着けない
正しい対応をしようと力が入りすぎると、かえって動けなくなることがあります。 最初は小さな記録や相談から始め、状況に応じて少しずつ進める姿勢が大切です。
判断の枠組み:初期対応の選択肢
選択肢1:かかりつけ医へ相談
身近な医師に相談し、普段の変化を伝える方法です。 受診前に具体的な出来事をメモしておくと、診察がスムーズになります。 診療科の案内や専門機関の紹介につながることもあります。
選択肢2:地域の相談窓口へ連絡
地域包括支援センターや市区町村の相談窓口では、生活上の困りごとと制度の案内を相談できます。 地域によって窓口の役割が異なるため、最新の情報を確認してから訪ねると安心です。
選択肢3:家族内での情報整理
受診や相談の前に、日常の変化を家族で共有し、 「いつ」「どこで」「何が起きたか」を整理します。 本人の気持ちを尊重しながら、焦らず段階的に進めることが重要です。
どの選択肢でも、本人の尊厳を守る姿勢が基本になります。 状況や地域のルールで対応が変わるため、公式の窓口で確認しながら進めましょう。
本人の希望を確認できる範囲で聞き取り、「何を大事にしたいか」を共有しておくと、支援の方向性がぶれにくくなります。
行動ステップ(今日・今週・来週)
今日やること
最近の変化を3つだけメモにまとめ、起きた時期を簡単に記録します。
今週やること
かかりつけ医または地域の相談窓口に連絡し、相談方法や予約の流れを確認します。 併せて、本人が落ち着く場面や得意なことも整理しておくと、支援の提案が受けやすくなります。
来週やること
受診や相談に向けて、本人の生活上の希望をまとめます。 家族で話し合い、無理のない進め方を探します。
必要に応じて、近しい親族や支援者にも状況を共有し、相談に同行できる人を決めておくと安心です。
まとめ:焦らずに相談の入り口へ
初期対応は、診断を急ぐことよりも、変化を整理して相談先につなぐことが大切です。 ルールや支援は地域で異なるため、公式の窓口で最新情報を確かめながら進めましょう。 一人で抱え込まず、早めに相談することが安心につながります。
短いメモでも十分なので、できたことを少しずつ積み重ねていく意識が大切です。
焦りが強いときほど、一度立ち止まって整理する時間が役に立ちます。
進め方に迷うときは、相談窓口から落ち着いて話せる場をご利用ください。