高齢者だから断られる?
家賃保証会社との向き合い方
西淀川区で住まい探しに困っている方へ
「年齢を伝えたら、急に態度が変わった」「保証会社の審査に落ちた」「何件も断られて、もう探す気力がない」——高齢になってからの住まい探しで、こんな経験をされた方は少なくありません。
賃貸住宅を借りるとき、多くの物件で「家賃保証会社」の利用が求められます。この保証会社の審査が、高齢者にとって大きな壁になっているのが現実です。
この記事では、なぜ高齢者が審査に通りにくいのか、そしてどうすれば住まいを見つけられるのかについて、できるだけ分かりやすくお伝えします。
家賃保証会社とは何か
連帯保証人の代わりを務める会社
家賃保証会社は、入居者が家賃を払えなくなったとき、代わりに大家さんへ家賃を立て替える会社です。以前は親族などが「連帯保証人」になるのが一般的でしたが、核家族化や高齢化で保証人を頼める人が減り、保証会社の利用が広がりました。
入居者にとっての費用
保証会社を利用する場合、入居時に「保証料」を支払います。金額は家賃の0.5〜1か月分程度が多く、その後も1〜2年ごとに更新料がかかることがあります。
なぜ高齢者は審査に通りにくいのか
保証会社が高齢者の審査を厳しくする背景には、いくつかの理由があります。
収入の不安定さ
年金のみの収入だと「家賃を払い続けられるか」という点で不安視されることがあります。特に家賃が収入の3分の1を超える場合、審査は厳しくなりがちです。
孤独死のリスク
一人暮らしの高齢者の場合、万が一のことがあったときの対応を懸念する大家さんや保証会社があります。残念ながら、これが入居拒否の理由になっているケースもあります。
緊急連絡先・身元引受人の不在
何かあったときの連絡先や、亡くなった場合の身元引受人がいないと、審査でマイナスに働くことがあります。
これらは保証会社や大家さんの「リスク回避」の視点から生まれているものですが、結果として多くの高齢者が住まい探しに苦労しています。
審査に通りやすくするためにできること
家賃を収入の範囲内に抑える
年金収入の3分の1以下の家賃であれば、審査のハードルは下がります。生活保護を受給中の方は、住宅扶助の上限内で探すことになります。西淀川区の場合、単身で月額4万円程度が目安です。
預貯金を提示する
まとまった預貯金があれば、「2年分の家賃を前払いできる」などと伝えることで、審査が通りやすくなることがあります。通帳のコピーを求められる場合もあります。
緊急連絡先を確保する
親族でなくても、知人や支援団体が緊急連絡先になってくれる場合があります。地域包括支援センターや社会福祉協議会に相談すると、つないでもらえることもあります。
高齢者に理解のある不動産会社を選ぶ
すべての不動産会社が高齢者に冷たいわけではありません。地域に根ざした不動産屋や、福祉と連携している会社は、高齢者の事情を理解してくれることが多いです。
知っておきたい制度・支援
住居確保給付金
離職や収入減少で家賃が払えなくなりそうな方に、一定期間(原則3か月、最長9か月)家賃相当額を支給する制度です。
※すでに住んでいる方が対象。新規の契約には使えません。
セーフティネット住宅
高齢者や低所得者など「住宅確保要配慮者」の入居を拒まない住宅として登録された物件です。大阪府の「セーフティネット住宅情報提供システム」で検索できます。
※登録物件数はまだ多くありませんが、選択肢の一つとして知っておくと良いでしょう。
居住支援法人・居住支援協議会
住まい探しに困っている方と、受け入れてくれる物件をつなぐ支援を行う団体です。大阪市にも居住支援協議会があり、相談を受け付けています。
大阪市営住宅
所得が一定以下の方を対象にした公営住宅です。抽選のため競争率は高いですが、保証会社の審査はありません。高齢者向けの優先枠がある場合もあります。
西淀川区での相談先
西淀川区役所 保健福祉課
〒555-8501 大阪市西淀川区御幣島1丁目2番10号
電話:06-6478-9859
生活保護、住居確保給付金などの相談ができます。
地域包括支援センター
高齢者の生活全般について相談できます。住まいの問題も、他の福祉サービスと合わせて相談できる窓口です。
大阪市居住支援協議会
住まい探しに困っている方の相談窓口です。高齢者を受け入れてくれる物件や、福祉サービスとのつなぎ役になってくれます。
断られても、諦めないでください
何度も断られると、「自分はもう住む場所がないのでは」と心が折れそうになるかもしれません。
でも、高齢者を受け入れてくれる物件は必ずあります。大家さんの中には、「長く住んでくれる高齢者の方がありがたい」と考える方もいます。保証会社の審査に通らなくても、連帯保証人を立てることで契約できる物件もあります。
一人で探し続けるのが難しければ、支援機関を頼ってください。住まいは生活の土台です。諦める前に、相談できる場所があることを知っておいてほしいのです。
おわりに
高齢になってから住まいを探すことの大変さは、経験した人にしか分からない部分があります。
「年だから仕方ない」と諦めてしまう前に、使える制度や頼れる窓口があることを知っておいてください。
住まいの不安を抱えたままでは、毎日が落ち着きません。まずは相談から始めてみませんか。
住む場所があることは、生きる安心につながります。