在宅介護と施設介護、
どちらを選ぶか
どちらにも良さがあり、正解は一つではありません
「親を施設に入れるなんて…」という罪悪感を感じる方は少なくありません。一方で、「在宅で看続けるのが限界」という声もよく聞きます。在宅介護と施設介護、どちらを選ぶかは本当に難しい問題です。この記事では、それぞれの特徴を整理して、ご家庭に合った判断をするためのヒントをお伝えします。
1在宅介護のメリットとデメリット
在宅介護のメリット
- ✓住み慣れた環境で過ごせる:本人にとって最も安心できる場所で生活を続けられます
- ✓家族との時間が保てる:日常的な関わりを持ち続けることができます
- ✓費用を抑えられる場合がある:サービスの組み合わせ次第で施設より安くなることも
在宅介護のデメリット
- △家族の負担が大きい:特に主介護者への身体的・精神的負担が集中しがちです
- △24時間の対応が難しい:夜間の見守りや緊急時の対応に限界があります
- △住環境の整備が必要:バリアフリー化などの費用がかかる場合も
2施設介護のメリットとデメリット
施設介護のメリット
- ✓24時間体制の見守り:専門スタッフが常駐し、夜間も安心です
- ✓医療・リハビリとの連携:施設によっては看護師や療法士が常駐しています
- ✓家族の介護負担が軽減:仕事や自分の生活を維持しやすくなります
施設介護のデメリット
- △費用が高くなりがち:特に民間の有料老人ホームは月額費用が大きい場合も
- △環境の変化によるストレス:慣れない環境で認知症が進む可能性も
- △希望の施設に入れない場合も:特養は待機者が多く、数年待ちのことも
3費用の目安を知っておく
在宅か施設かを考える上で、費用は大きな判断材料です。おおよその目安を知っておきましょう。
在宅介護の場合
介護保険サービス利用料(1〜3割負担)+ヘルパー・デイサービス等の自己負担分
月額 3〜15万円程度
※介護度や利用サービスにより大きく変動
施設介護の場合
入居費用+月額利用料(食費・居住費・介護サービス費など)
月額 8〜30万円程度
※特養は安価、有料老人ホームは高額になる傾向
ポイント:高額介護サービス費制度や、特定入所者介護サービス費(補足給付)など、費用を軽減できる制度もあります。ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談してみましょう。
4「どちらか」ではなく「どう組み合わせるか」
実は、在宅か施設かの二択ではなく、状況に応じて組み合わせることも可能です。
組み合わせの例
- ●普段は在宅で、家族が旅行や休息を取るときだけショートステイを利用
- ●最初は在宅で、状態が進んだら施設への入居を検討
- ●小規模多機能型居宅介護で「通い・泊まり・訪問」を柔軟に利用
- ●サービス付き高齢者向け住宅で「施設と在宅の中間」を選ぶ
「今すぐどちらかに決めなければ」と焦る必要はありません。状況は変わっていくものです。その時々で最適な形を考えていきましょう。
5判断のポイント:こんなときは施設を検討
以下のような状況が重なってきたら、施設への入居を本格的に検討するタイミングかもしれません。
一方で、「まだ在宅でやれる」という状況であれば、無理に施設を選ぶ必要はありません。本人の希望も大切にしながら、家族で話し合ってみてください。
6西淀川区での相談先
在宅か施設かで迷ったときは、まず専門家に相談してみましょう。
地域包括支援センター
介護に関する総合相談窓口です。在宅・施設それぞれの選択肢を中立的な立場でアドバイスしてくれます。
担当ケアマネジャー
すでに介護保険サービスを利用している場合は、担当のケアマネさんに相談するのが一番です。状況を把握した上でのアドバイスがもらえます。
ええかいご相談
西淀川区の地域密着の相談窓口として、在宅介護のサービス調整から施設探しまで、一緒に考えます。「どこに相談していいかわからない」という方も、お気軽にご連絡ください。
まとめ
- ✓在宅介護は住み慣れた環境で過ごせるが、家族の負担が大きくなりやすい
- ✓施設介護は24時間の見守りがあるが、費用が高くなる傾向がある
- ✓二択ではなく、状況に応じて組み合わせることもできる
- ✓迷ったら専門家に相談し、家族でよく話し合うことが大切